トリートメントとコンディショナーとリンスの違い
こんにちは!
現役美容師sです!
今回のテーマは、よくお客様に聞かれる疑問、
「トリートメントとコンディショナーの違いってなに?」
あなたはご存知ですか?
言葉のルーツと経験から考察していきます。
【そもそもトリートメントって?】
・手入れすること、手当てすること〜
もはや、髪に特化した言葉ですらありません!
あえて髪に関して、「お手入れ、手当て」が『ケア』すると言うことに当てはまるので使われているうちに定着した、ある種、和製英語になってますね。
大きく意味を捉えると、『ヘアートリートメント』の意味は、「髪の毛をお手入れするもの」になります。
…まんまやん!
【じゃあ、コンディショナーは?】
・調節すること
ここでも元の意味は、髪だけを指す言葉ではなく、『コンディション』
つまり「状態を整えること」自体に意味があるので、ヘアーコンディショナーは
「髪の状態を整えるもの」になります。
…わかりにくっ!!
【じゃあじゃあ、リンスって何?】
・ 髪をすすぐための液、またはその液を用いてすすぐこと
…笑!!
もはや『水』や『お湯』すらも含まれます!
実際、美容室で髪をお湯ですすぐことを『プレーン(プレ)リンス』と表現したりもします。
「プレ」とは、例えば「プレオープン」など、
何かを始める前の〜
の意味を持っているので、プレリンスは
『余すすぎ』
とも言います。
ここまでくると、特に一般的にメーカーさんがバンバンCMとかで流してる「髪をいたわる〜」的な意味合いは皆無ですね。
あえて肯定的な見方をするなら、
「リンスは髪の状態を整えるための作業」
と置き換えられなくもない、、、
ような、なんやら、、、笑
【言葉の意味は理解できたけど、使い勝手の違いは実際どうなの?】
実際、僕が美容師になって、最初にシャンプーを習った時に聞いたり調べたこと、
「トリートメントは髪の『内部』に働きかけるもの、コンディショナーやトリートメントは髪の『外部』に働きかけるもの」
だけど、、、
「トリートメントは、内側だけではなくもちろん手触りよくするため外側もコーティングするから、手触りツルツルになるよ!」
と教えられ、実際トリートメントつけるとツルツルになります。
某メーカーさん数社にお伺いしたところ
「コンディショナーと表記されている製品も、外に皮膜を張るだけではなく、内側にも栄養が行き届くんですよ〜ニコ!」
え?笑
どっちも言い方変えてるだけで、同じこと言ってるじゃん!笑
しかも、美容室で料金をいただきながらさせてもらうメニューとしての『トリートメント』は内部の補修や、カラーやパーマなどの残留物を取り除くことを行いますが、お風呂で使うトリートメントには、そんなに髪の内部をめちゃめちゃ変える力は、正直そこまでありません!
だって、
技術料金いただくものと、お家でただつけるだけのものが全く同じでも困りますし、そんなに特別なものを間違った使い方されたら、髪がベッタベタになってしまいますよ苦笑
なので、どんな美容室専売品のトリートメントでも、もちろん多少の用途は髪質によって多少違いますが、「手触りを良くする」目的は、コンディショナーとの違いはほぼほぼありません!
【結論!トリートメントとコンディショナーにたいした『違いはない!!】
言葉のルーツからも、美容室で使い続け、お客様にご案内し続け、使ってもらい続けて得た答えです!
リンスについてはもはや謎です。
あえていうなら、
「トリートメントは髪の中にも作用するから、よりしっとり」
「コンディショナーは主に髪の外側をコートしてくれるから、軽いけど手触りよくなる」
「リンスはコンディショナーの劣化版」
なんてところでしょう。
リンスがオススメな方は、直毛でサラサラで、染めてなくてパーマもしてなくて、軽い仕上がりにしたい人!
つまり、小学生以下のお子様や、中学生以上でも黒髪サラサラで染めたこともパーマしたこともない、傷んでない人には、素晴らしいものです。
市販品での違いは、トリートメントとコンディショナーは分かるほどの違いはないので、選ぶ基準はズバリ!
「あなたのお好みで(^^)」
※あくまでいち美容師の考察です。まだ15年しか美容師をしていないですが、プロ用でコンディショナーはまだしも、リンスと謳っているものを見たことないですし、そもそもわかりにくいまま、ただ売れるからと言う理由で言葉遊びして売っているだけの市販品に「?」と思い書きました。(ノンシリコンがなんちゃら〜とか実態のないことで売れるために使っているものもそうですね)
わかりにくいけど、調べるのが面倒だし、実際どうなの?という疑問が少しでも解ければ幸いです。
参考程度にご覧ください。
次回は
「洗い流さないトリートメントすれば、お風呂でトリートメントしなくていいの?」
です。
ではまた〜