現役美容師sの雑記メディア

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現役美容師sの自己紹介④新店舗の出来事を振り返り人の温かさと申し訳なさ〜

前回の続き、

 

スタイリストになって、徐々にお客様を担当する機会が増えてきた頃、前の店舗を閉鎖して新しく会社としては1番大きなお店をオープンすることになり、そこでオープニングメンバーに抜擢されました。

 

そこではスタイリストが2人、アシスタントが3人と中途採用で2人、ジュニアスタイリスト(カットはできるが技術がまだ未熟なスタイリスト)兼アシスタントリーダーとして僕が、あとは毎日別の店舗のスタイリストがヘルプに1人か2人きていただいていました。

 

スタイリストになってはいたのですが、その時集められたメンバーがアシスタントは新人3人に中途採用2人だったので、まだほとんど技術ができない状態だったので、教育しながら自分のお客様を担当するという、一気に仕事が2倍〜3倍に増えたような気がしました。

 

もともと仕事の虫だった僕は、頑張らねばと気負って、その当時はかなり厳しい先輩になっていました。

 

すごくささいで、今は全然気にしないようなちょっとしたことも、当時は許せずにすぐに後輩を呼びつけて怒って、

 

言うからにはやらなければいけない性分だったので、誰より早く出勤して、必ず夜は1番最後まで練習で残って、掃除も誰よりも一生懸命やっていました。

 

そこの店長は僕より20歳も年上で、すごく包容力がある男性店長だったのですが、ガミガミ言う僕をフォローしていただいて、おかげで僕もやって来れていました。

今はさすがに気づいていますが、僕が厳しすぎてやめていった後輩が何人もいます。

 

過去は取り戻せないのですが、もし先輩が僕でなかったらきっとうまくいって、今も美容師として頑張ってる人もいると思い、誰がどんな言い方や接し方をするかで、もしかしたらその人の行く末が変わるかもしれないということを毎年新人が入ってくるたびに感じます。

 

そんな厳しい僕のもとを離れなかった後輩たちもいました。

 

その後輩たちは、10年ちょっと経った今も連絡を取り合っているのですが、独立して数店舗経営していたり、店長やマネージャーとして活躍していたり、駅の中にテナントを出して人に任せて社長をしていたり、いろんな道を見つけて活躍しています。

 

なにが合っていて、なにが間違っているのかはわからないんですが、厳しかったぶん成功している人はすごく上手くいっているのでちょっとは上手くいった手助けができていたのかなぁと思えます。

 

周りの年長者で僕より後から入ったスタイリストの方々が、そんな厳しすぎる僕に様々な助言をしてくれて、まだまだその時は実践しきれなかったのですが、いろんな人の考えがあること、がむしゃらに頑張らせるだけが教育ではないこと、やる気にさせてあげたり、親身になって寄り添ってあげる大切さを何度も何度もお話ししてくれました。

 

そして4年目の秋、無事専門学校の通信科を卒業できてまた改めて転職したい旨を伝え、年末に初めて勤めた美容室を退社しました。

 

不満は全くなく、自由にさせていただいていたのですが、やはり1度は有名店がどんなところかみてみたくて時期を相談して数ヶ月後に退社しました。

 

続く